『たかが黄昏れ』第三話。
「干しイモをくわえて走る少女が曲がり角で男子とぶつかる」を想像しながらひなたは走ります。

ビッグコミックスペリオール 2018年18号『たかが黄昏れ』より
その背景に使われたのは、埼玉県川越市にある「弁天横丁」です。
Google ストリートビュー 弁天横丁出口へ向かう路地

同上 2017年1月のスナップ
通りに出たところで現実を取り戻すひなた。左手に持つのは食べかけの干しイモ。

ビッグコミックスペリオール 2018年18号『たかが黄昏れ』より
そこは弁天横丁入り口の看板の下です。
Google ストリートビュー 弁天横丁入り口

同上 2017年9月のスナップ
弁天横丁は、幅は狭く奥行きもそれほどありませんが、昭和・大正時代からあった花街で「芸者横丁」とも呼ばれた通りです。しかし今は大部分が放置され、ほぼ廃墟となっています。その雰囲気が『たかが黄昏れ』の背景に選ばれた理由かもしれません。
ストリートビューで見ても大部分廃墟に見えますが、下のブログを読むと、一部では再生も行われているようですね。
川越style「弁天横丁 『GALLERYなんとうり』」復活までの軌跡
なおこの背景を特定できたのは、まず「看板 小料理 パブ」で Google画像検索したところ、だいぶ下の方にこの横看板の画像を発見、その画像掲載サイトから所在地を得ました。