「アイアムアヒーロー」第152話【ネタバレ注意】

今週号はお盆休載の直前週です。経験的にこの作品は、長い休載の直前にショッキングなエピソードを仕掛けてくることが多いので、今週号は内心びくびくしながら扉を開きました。以降ネタバレとなりますので、未読の方はスキップお願いします。




私の負の予想は幸いにも外れ、今週号も物語はおおむね平穏に進行しています(ヨカッタヨカッタ)。

画像は、JTBさんのサイトにある「Fun Space 芦ノ湖キャンプ村 レイクサイドヴィラ」申込トップページです(クリックしてジャンプ→画像の4つ目を選択)。

比呂美が腕をふるい、今週号冒頭で英雄が洗い物をしているのとほぼ同じレイアウトのオープンキッチンです。細部は異なっていますので、実際にモデルになったのは同じ芦ノ湖キャンプ村の別の棟でしょう。

洗い物を終えた英雄に、比呂美と藪による能天気な緊急動議が提出されました。温泉に行きたい。そしてムダ毛処理をしたい。英雄はやんわりとその危険性を抗弁します。

ムダ毛処理が女性にとってどれほどの重大事なのかは男の私にはよくわかりませんが、藪が温泉に行きたいと主張する心情は、モールを脱出した経緯を振り返ればおおいに理解できます。

次のコマは、モール屋上から比呂美を背負って地上に降りた藪が歩み始めるシーンです。

藪は「一番ZQNが集まっている場所を通り抜ける」覚悟を決め、駐車場のてっぺんを目指します。

文字通り決死行であり、ここで藪が「生きて出れたら温泉に行こう」とつぶやいたのは、自分を鼓舞するためのご褒美としてでしょう。命がけのミッションを達成した藪には充分に温泉行きを主張する権利があるというものです。

またこのつぶやきは、おそらく背負われた比呂美にも聞こえていたと思われます。比呂美の無意識の中にも、温泉への渇望が刷り込まれたのかもしれません。

前回のポストで、銃砲店を探すために英雄はネットで検索したいと考えるのではと書きましたが、実際にはもっとアナログな方法でした。近場で見つかったのは箱根湯本。近場と言っても箱根湯本は、芦ノ湖北岸からはそこそこ距離のある、小田原市の少し手前の町です。箱根駅伝では往路五区、本格的な登りの始まるポイントでもあります。

銃砲店があるとともに、温泉街でもある、三人にとって一石二鳥となる町です。また、もし「比呂美を東京に連れて行く」というミッションが生き残っているとしたら、現在地から東へ約20kmの町へ進むことは一石三鳥にもなります。

グーグルマップのサジェストした箱根湯本へのルートは下図の紫色のラインです。いったん箱根裏街道まで引き返し、南西に下るのが最短ルートのようです。感覚的には芦ノ湖沿いに南下し、箱根駅伝コースでもある旧箱根道(東海道)を下るのが自然かなという気もします(赤の矢印のコース)。箱根新道まで出て一気に下るという選択もありますね。


地図をクリックするとグーグル・マップ

銃砲店にたどり着いた場合ですが、広い日本、英雄以外にも銃を武器に生き延びた人間がいても不思議でもありません。先に根こそぎ銃弾をさらわれているか、最悪店頭で鉢合わせする可能性もあるでしょう。




あるいは銃砲店が厳重に戸締り・施錠されたままである可能性もあります。その場合、いよいよ比呂美の活躍する番かもしれません。

いずれにしろ、まずはどこかでガソリンを入手する必要があります。いっそ車ごと、という手もありますが、なんとなく藪は東京までマーチに乗り続けるんじゃないでしょうか。

銃弾やガソリンのほかに、着るものの心配も必要かもしれません。今週号最後のコマに描かれたように、発症前に比べ、比呂美の力も身長も確実に増大しているようです。

比呂美の背がこのまま止まるのではなくまだ伸びるとすれば(あんまり伸びて欲しくないですが)、そろそろ今の制服も窮屈になってくるでしょう。すでに多少つんつるてん気味のような気もします。

制服で思い出すのが岡本ジュリー作『アシ妻物語』1巻 (エデンコミックス)の一エピソード。

ヒロイン比呂美を描くポーズの参考にするため、花沢先生は8歳年下のアシ妻(岡本ジュリー先生)に制服を着せ、漫画のポーズを取らせて撮影されているそうです。

はい、確かに比呂美の制服とブラウス、黒のソックスです。黒のソックスに穴は空いていません。

実際にコマの中でどんな会話が交わされていたのかはぜひ単行本をご覧いただくとして、真ん中のコマのブリッジポーズに注目。作品の中でブリッジ姿勢をとっていたのは比呂美ちゃんではなく、樹海に現れたときの紗○ちゃん…。

次号(38号)は休載ですが、今週が合併号(36・37号)のため、来週は本誌自体が合併号休刊。したがって連載再開は二週間はさんだ8月26日になります。このブログはその間もぼちぼちと更新していきますのでよろしくお願いします。

※記事中で引用した画像は単行本・花沢健吾『アイアムアヒーロー』(小学館)、または週刊『スピリッツ』(同)より

(2013/08/05 00:37 投稿)