聖地巡礼第三弾は「久喜篇」の舞台となる久喜市です。

久喜篇の聖地巡礼マップは本「全体篇」と「基地篇」の二部構成です。

久喜市は右の地図のように東京から約50km北上した埼玉県北部の都市です。

都内からは車で高速を利用すれば一時間もかからない距離ですが、同じ高速を徒歩で移動すれば、成人男子が歩きづめでも丸一日、女子も含むとなれば途中に一泊は必要となるでしょう。

今回の巡礼図を見ていただくにあたり注意点が二つあります。

まず、今回の舞台には一般の民家が使われており、仮に実際に現地へ「聖地巡礼」に行かれたとしても、決して私有地を覗き込んだり写真を撮ったり、ましてやピンポンするなどの行為は絶対にしないようにお願いします。




次に、これは久喜篇だけに限りませんが、本作では背景図はあくまで作品の素材として使われているに過ぎません。

たとえば久喜篇の場合、製作者が実際に久喜市に趣き、現地の写真を撮って背景に使っているのは間違いないでしょうが、厳密に背景写真の地理に沿ってストーリーが進行しているわけではなく、あくまでストーリーに沿って背景写真が使われています。

つまり、登場人物の動線からはかけ離れた場所の背景が使われたり、背景の東西南北が登場人物の動きと一致しないケースもあるということです。

例えば下の一枚目の巡礼マップで、久喜篇の象徴となる橋脚の位置は、物語の進行上からはB点のあたりであるのが自然ですが、実際には1の地点の橋脚が背景として使われています。これは、工事中(2012年夏ごろ)の首都圏中央連絡自動車道の橋脚の中でも、このあたりの橋脚が最も高くそびえ立っており神秘的な雰囲気を醸し出しているからだと思われます。

また、最初に登場した崇の実家は、毅が崇の救出作戦を決行し、崇とその下で息をひそめて一夜を過ごした橋の近くのAの地域(久喜市吉羽)を想定していると思われますが、これも実際にはかなり離れた2の地点の背景が使われています。

久喜篇の主要舞台となるのはこの巡礼マップの青い四角の区域です。これを拡大したのが本ページ下部の二枚目の巡礼マップとなります。




なお、「聖地巡礼マップ」の操作方法についてはブリュッセル篇をご覧ください。基本的にはどの巡礼マップも、数字(またはアルファベット)のアイコンをクリックすれば該当のストリートビュー画面が表示されます。

 

次に 2枚目の巡礼マップです。久喜編の主要舞台の拡大図です。青枠の基地周辺は別途「聖地巡礼:久喜市(基地編)」をご参照ください。

※記事中の画像は花沢健吾『アイアムアヒーロー』(小学館)単行本より

(2013/06/22 22:37 投稿)