「アイアムアヒーロー」第98話【ネタバレ注意】

今週から再び御殿場編です。あらすじはエトセトラの方に載せていますが、個人的には自分の読みが外れてちょっと残念でした。

正確に言うと、前話のカズさんのように、理性の部分では残念でしたが、深層心理ではむしろ喜んでいる自分がいます。

以下、今回は完全ネタバレになります。




サイトの方では「薮(小田つぐみ)は医療関係者、おそらくは医師」と書きましたが、今号で藪は看護師であることが明かされます。

モール編では、比較的早い時期から藪が医療関係者であることは示唆されています。わからないのは、看護師であるのか医者なのかという点でした。

連載を読んでる時点では私は藪は看護師であるだろうと判断していました。根拠は、

  1. 藪の「くわしいことは全然わかんないけど・・・」(68話)のセリフ
  2. 屋上で「性処理係」の扱いを受けていたこと
  3. 連載時「25才」とセリフにあったこと

の三点でした。

(1)ですが、私の知る限り、専門家は自分の専門領域、あるいはそれに近い領域に関してこういう話し方はしません。だからここでまず医者では無いだろう、と感じました。

(2)については、藪が医師であるならば、屋上でそれを隠している可能性は低いだろうし、目白が語ったような「性処理係」の扱いを受けることは考えにくいからです。もっともそれを言えば看護師であってもそれなりの待遇を受けて当然とも思えます。理屈をつければ、まず今回の事態(ZQN禍)は、既存の医療知識は何の役にも立たず、また薬や医療機器の無い屋上では、医療関係者の技術を発揮しようがなかった、ということでしょうか。

医師であるのに一番無理がある理由と感じたのが(3)です。25歳と言えば、現役で大学に受かり、留年もせず、一発で医師国家試験に受かってようやく医師一年目という年齢です。実際には25歳で現役の医師となっているのは難しいでしょう。なりたてのホヤホヤの医師という設定なら、むしろ看護師である設定の方が自然にも感じます。

そういうわけで藪は看護師であるだろうと思っていたのですが、単行本7巻を読んで判断を変えました。7巻で、(3)の「25才」の台詞が「カンジタ」に修正されていたからです(「カンジタ」というのは随分ナンだと思いましたがw)。

この修正は、編集サイドで薮が医師であることの不自然な点を改めたものだと勝手に思い込み、それでサイトの方でも医師説を唱えた次第です。

ま、私の読みなんてこの程度のものです(笑)が、心の底ではつぐみタンはドジで頑張り屋の看護師であって欲しいと思う自分がいるらしく、今週号で看護師と判明して、むしろ喜んでいるようです。




学生の時、薬の実験台になるバイトをしたことがあります。バイトとしてはヤバメのバイトですが、結構なペイだったと記憶しています。48時間ホテルに缶詰になり、何時間か置きに薬を飲み、途中と最後に3回くらい採血をされました。

そのとき採血に来たわりと大勢の看護婦(看護師)達はかなり若く、はっきり言って皆、注射、でなくて採血の針を刺すのが下手くそでした。もしかしたら看学の生徒じゃないかと思ったくらいです。私の担当の看護婦も相当下手で、血管を見つけられなくて何度も針を差し直し、おかげで48時間後には左手がアザだらけになりました。

あとで思うと、あの実験屋、薬メーカーからは実験台でたんまりせしめ、どっかの病院からは、注射の練習台としてまたいくらかせしめたのかもしれません(笑)

ただ、その下手くそな看護婦の、必死に血管を見つけようともう泣きそうな顔になっているのを目の前で見ていたので、文句をつけようという気にはなりませんでした。



アイアムアヒーローにまつわるエトセトラもご覧ください。


※記事中で引用した画像は単行本・花沢健吾『アイアムアヒーロー』(小学館)、または週刊『スピリッツ』(同)より

(2012/01/05 00:28 投稿)