「アイアムアヒーロー」第113話【ネタバレ注意】

例により完全ネタバレですので、単行本派の方や本誌未読のかたはどうぞスキップお願いします。




徳川幕府も、本当に実力で将軍に上り詰めたのは初代家康だけで、あとはミコシに担がれた「将軍」が代を重ねたわけですが、久喜幕府将軍来栖も、ネットでのカリスマ的権威を借りようとされたのか、「将軍」としてはずいぶん軽い担がれ方のような印象です。

周りの扱い以上に、本人が軽い。着てるものもフットワークも軽く、そして性格も軽そう。なにより非常に楽天的性格のようです。

ただまぁ、久喜篇も始まったばかり。これまでのエピソードがそうであるように、回を追うごとに人物・人物関係が描きこまれていくのでしょう。

なにげない描写、さりげない会話に織り込まれた重層的な物語を読み解いていく楽しみは、今回も堪能できそうです。

さて、久喜市。これまで久喜市についてわかってることを整理すると、

  1. 前回112話で登場した江崎君の住む街。
  2. 藪こと小田つぐみの出身地。
  3. そして、おそらく来栖のホームタウン。
  4. 来栖のホームタウンとすると、作品内で描かれた範囲では一番最初の感染者の発生した街。
  5. グーグルストリートビューにはほとんど写ってない街。
  6. 作者サイドが車や電車で日帰り取材が可能な距離にある街。

といったところでしょうか。





アイアムアヒーローにまつわるエトセトラもご覧ください。


※記事中で引用した画像は単行本・花沢健吾『アイアムアヒーロー』(小学館)、または週刊『スピリッツ』(同)より

(2012/06/25 22:13 投稿)